【川崎市の概要】
川崎市は神奈川県の北東エリアにある政令指定都市です。川崎市の面積は政令指定都市の中でも最も小さいですが、県庁所在地ではない市としては人口が最も多い市で、川崎区・幸区・中原区・高津区・多摩区・宮前区・麻生区の7区で構成されております。横浜市と東京都に挟まれた細長い地形。川崎市の北側には多摩川が流れ、東京都との境となっており、東エリアには東京湾が広がっています。知らない人も多いですが、川崎市内は江戸時代から栄えていた歴史ある街で武家も多いのです。また、古くからの閑静な住宅地が多いという印象がありましたが、ここ数十年で急激に近代化しヤングの街と呼ばれるようになりました。特に川崎駅前周辺は非常に人通りが多く、昼夜を問わず賑わいをみせております。駅から離れますと、多摩川沿いの低い土地や多摩丘陵にはのどかな田舎の風景が広がります。
丘陵部には近年多く建設されている新興住宅地が多く、東京湾に面した場所に広がる埋立地は大規模な重工業地帯となっております。寺社や博物館、美術館などの施設からよみうりランドや川崎競馬場・川崎競輪場などのレジャー施設が充実していることでも有名です。動植物園などの施設も多く、都会的なイメージと緑が同居する魅力的な街です。川崎市は、多くのプロスポーツ・アマチュアスポーツ団体のスポーツ推進パートナーとなるなどスポーツ推進を進める市としても認知度が高まっております。
【川崎市内の観光】
川崎市内の観光としてお勧めしたいのは、2011年9月にオープンした藤子・F・不二雄ミュージアムです。藤子・F・不二雄さんと言えば、「ドラえもん」「キテレツ大百科」などの有名作品を書いた漫画家です。
藤子・F・不二雄さんこと、藤本弘さんが1961年から晩年にかけて川崎市に住んでいたことにちなんで川崎市内のこの施設が出来たと言われております。このミュージアムには漫画原画など5万点の展示物が展示されており、多くのファンを魅了しております。入館方法は「事前予約制」を採用しており、1日2,000人の入館制限を設けております。入館料金は、大人・大学生1,000円、高校・中学生700円、子ども(4歳以上)500円で全国のローソンに設置されているLoppiで、日時指定で購入することが出来ます。人気の観光スポットとして有名なのは、多摩区生田緑地にある日本民家園でしょう。この施設には東日本一帯で伝承されてきた水車小屋や民家などが保存されており、昔ながらの人々の生活風景などを学ぶことが出来ます。こちらの施設には実際に使われていた家屋が保存されており、それぞれが国の重要文化財に指定されております。全国的にも最近では見られなくなった文化に触れることが出来るとして、全国からの観光客で賑わっている人気のスポットとなっております。都市開発の一環として誕生した、ライヴハウス「クラブチッタ」を中心にショップ、レストラン、ウェディング施設などが集まった複合商業施設『ラ チッタデッラ』は、特に若者に人気のスポットです。川崎駅東口から徒歩5分という好立地にありながら、首都圏最大規模の12スクリーン約3,200席を誇る映画館『チネチッタ』、大型ライヴホール『クラブチッタ』を中心に、個性豊かな飲食店、サービスなどのテナントが集まっているほかエンタテイメント&カルチャー・イタリア・ロマンスをコンセプトとした新しいスタイルの複合商業施設となっております。施設内にはお洒落なウエディング・チャペルも誕生。イタリアンヒルタウンをモチーフにデザインされたこちらには様々なショップが並んでおります。またこちらの施設では一年を通じて色々なイベントが開催されておりますので訪れるたびに新しい楽しみ方があります。また、平成20年に開園した人工海浜を有する東扇島東公園はヘリポートやドッグラン、多目的広場・バーベキュー施設など文字通り多目的に利用できる施設が充実しており、川崎市民はもとより周辺の地域住民の憩いの場所となっております。
この東扇島東公園と緑道で結ばれている東扇島中公園では、春の季節には花見を楽しむことが出来、やはり多くの行楽客で賑わう人気のスポットとなっております。川崎市・幸区の温泉施設『志楽の湯』では首都圏では珍しい「超・高張性泉」の湯が楽しめます。地下1,300mから湧き出る自家源泉100%のお湯は人々の癒しとして親しまれております。
【川崎市内の印象】
川崎市内の印象はどのようなものか考えたとき、あるいは多くの人の意見を耳にしたときに多く聞かれることが、京浜工業地帯での公害発生のイメージ、競輪・競馬・風俗街などのイメージが強いという声があります。駅前の治安があまり良くないという声を耳にしたこともありますが、現在ではそのようなイメージも一掃されている状態です。都心からのアクセスも良く、住環境も非常に良いため都心のベッドタウンとして栄えていることを考えますと良い街であることは疑いようのない事実です。またB級グルメの街としての印象もあり、休日ともなりますとグルメを求めて市内外・県内外からの客が往来しております。多摩川を超えると川崎市内というイメージがあるように、やはり『川崎市内と多摩川』と関係性はイメージから拭うことは出来ないのではないでしょうか。子育て支援などの行政政策が充実している印象があるのですが、現在都心でも問題になっております保育所などの施設が不足しているという問題もあるようです。
【川崎市の将来】
現在143万人とも言われる川崎市内の人口ですが、平成30年には150万人を突破するという見通しがあるそうです。これは都心のベッドタウンである川崎市の魅力が改めて認知さて、更に大規模なマンションなどの居住施設が建設されることによる人口増加が見込まれるということです。現在でも多くの企業が川崎市内で機能している状況にありますが、今後は大手企業も川崎市内への本社移転を計画しているそうです。また国内の企業に留まらず国外の世界的な企業や研究機関が集まっていることも特徴の一つです。川崎市としても積極的に企業を誘致する動きを見ているようで、これも人口増加の一要因となっているものと考えられます。
これによって益々交通機関の整備が行われることも予想出来ますので、川崎市は今後より魅力的な街に変化を遂げていくことは間違いないでしょう。また過去の公害の歴史もあるのでしょうか、環境技術での国際貢献ということについても将来のビジョンとして掲げております。