熊本県は、日本の九州地方の中央に位置する県。県庁所在地は熊本市。令制国の肥後国に当たる。有明海、不知火海、東シナ海に面している。全国有数の農業県であり、また車エビなどの養殖業が盛ん。日本第2位の阿蘇カルデラを持つ阿蘇山が知られる。熊本という地名は、古くは隈本と書いた。隈本の由来には諸説あるが、菊池則隆に因むとする伝承がある。「隈本」の名が文献にみられるのは南北朝時代以降で、これを加藤清正が「隈」の字が畏(おそれる、かしこまる)の字を含むため武将の居城の名に相応しくないとして「熊」の字を充てたと言われている。九州本島の中央部に位置し、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県と境を接する。海上で有明海を隔て長崎県とも接する。東部の阿蘇地方に日本第2位の阿蘇カルデラを持つ阿蘇山や九州山地の山々が聳え、西部は熊本平野が有明海に、八代平野および芦北地方のリアス式海岸が不知火海に面する。その間に宇土半島が突き出し天草諸島に続いている。中心都市である熊本市は、市域の70万人超の人口を支える水道水が全て地下水でまかなわれている世界でも稀有な都市である。全国有数の農業県。農業産出額は全国7位(九州3位)。各品目の生産量を見ると、トマト・い草(熊本県以外でい草の生産はほとんど行われていない。)・葉たばこ・宿根カスミソウ・スイカが全国1位、くり・なす・トルコギキョウ・しょうがが全国2位、メロン・いちごが全国3位となっている。農林水産省の統計で全国の主要農畜産物上位10品目(産出額ベース)について、熊本県は生乳・肉用牛・トマト・いちご・みかんの5つでトップ5に入っている。他に、デコポン・なつみかんが名産。菊池および阿蘇地域では畜産が盛ん。近代以後、製造業でめぼしいものが展開せず、第一次産業、第三次産業のウェイトが高かったが、現在ハイテク産業や輸送機械の企業誘致を積極的におこなっている。最近では太陽電池関連産業の振興にも力を入れている。方言は熊本弁(八代弁、天草弁、球磨弁など含む)