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【豊橋】
豊橋市（とよはしし）とは、愛知県の南東部にある都市で東三河地区の中心都市であり、同地区の人口の約半数を占めている。中核市に指定されている。
中世から江戸時代、市の中心部は吉田（よしだ）と呼ばれていた（吉田という地名は全国各地にあったため、三州吉田と呼ばれることが多かった）。吉田は豊川と朝倉川の合流地点であり、渥美郡や宝飯郡、そして八名郡の境目に当たる。明治2年6月の版籍奉還で、吉田から豊橋に改称。市徽章は、江戸時代末、吉田城に8代君臨した長沢・松平・大河内（ながさわ・まつだいら・おおこうち）家が用いていた馬印を横から見た形の千切（ちぎり）。市民は、「豊橋」を「とよはし」と発音することが多い、またしばしば音が落ち、「とよあし」と発音されることもある。
東三河の人口の過半数を占める中核市で、国勢調査推計人口は2007年（平成19年）10月1日現在愛知県第3位である。2007年（平成19年）11月1日に発表した外国人登録人口が2万人を超えた。昼夜間人口比率は99.6%と100%を切っている。都市雇用圏は、当市を中心とする豊橋都市圏を成しており、東海三県では名古屋都市圏や岐阜都市圏、四日市都市圏に次いで4番目の規模である。
【豊川】
豊川市（とよかわし）は愛知県の東三河の市。
豊川稲荷（愛知県豊川市豊川町1番地）の門前町から発展し曹洞宗の専門僧堂を有する。市名の由来は、律令制の宝飯郡豊川郷からである。鎌倉街道の豊川宿として機能した（愛知県内に、豊の付いた自治体名が多いが、最も古いのはこの豊川市である。8世紀の木簡から確認できる呼称）。混同して記載される資料も多いので、以下詳細に記す。豊川（とよかわ）というのは、古代律令制の三河国宝飯郡豊川郷に由来し律令時代には、国分寺が設置された。
鎌倉時代になり、鎌倉街道が整備されると、豊川宿として機能した。鎌倉時代の史書では、『海道記』に「豊河の宿」、『東関紀行』に「豊川といふ宿」と記載されている。そして、現在の愛知県豊川市に至る。豊川（とよがわ）は古代律令制では、飽海川（あくみがわ）と呼んだ。この飽海（あくみ）というのは、渥美郡のことで、7世紀までは、飽海（あくみ）と書いたことが木簡から確認されており、その後中世になって、室町時代～江戸時代まで、吉田川と呼称したことが、三河国聞書から確認できる。中世～江戸時代まで、豊橋は吉田と呼ばれ、明治以降に吉田を豊橋と改めた後、川の呼称も豊川（とよがわ）となったのである。
東名高速道路や国道1号、国道23号そして国道151号、国道362号などが通っており、東三河の道路交通の要衝となっている。豊川稲荷や御油の松並木は全国的に有名で、歴史的建造物なども数多くある。また、冬の晴れた日には市内各地から富士山を眺めることもできる。
【蒲郡】
蒲郡市（がまごおりし）とは、愛知県南東部、東三河地方にある市のことである。旧宝飯郡。
蒲郡市は1954年4月1日市制施行された愛知県下15番目の市であり、本州のほぼ中心に位置している。渥美半島と知多半島に囲まれた温暖な気候の海辺の街で、沿岸一帯が三河湾国定公園に指定されている。市内には4つの温泉郷があるほか、マリンレジャーやテーマパークもある。海と山に囲まれた景勝地であることから県内屈指の観光地。また、温暖な気候を活かしたフルーツ栽培がさかんで、特に「蒲郡みかん」の生産では日本国内で有名。温室栽培の「蒲郡温室みかん」の出荷量は全国屈指である。伝統の「三河織物」では織物・繊維ロープ工業が発展し、昭和40年代には市内工業製造出荷額のうち80％近くを占めた。現在は、工業分野の多様化により繊維工業の比率は下がっているものの、繊維ロープ製造業界では日本一の生産量を誇る。