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栃木について

栃木県は、関東地方北部に位置しており、境界部に海岸線を有しない内陸県である。県内の地域区分は宇都宮市、鹿沼市、下野市、真岡市、さくら市、日光市を中心とした県央、小山市、栃木市、佐野市、足利市など国道50号沿線の県南、大田原市、那須塩原市を中心とする県北に分類される。県名は、明治6年(1873年)6月15日に宇都宮県と栃木県が併合した後も引き続き県庁が置かれた「栃木」に由来する。県庁はその後「宇都宮」に移されたが、県名はそのままとされた。地勢は北西部から北部、東部にかけて足尾山地、下野山地、奥羽山脈、八溝山地などの山岳地帯が連なり、これらの山岳地帯から流れ出る渡良瀬川、鬼怒川、那珂川等が形成する沖積平野や洪積台地である関東平野、那須野が原などが広がる。人口は県央の宇都宮市に県全体の4分の1に当たる50万人が集中し、小山市、足利市、栃木市、佐野市、那須塩原市、鹿沼市が10万人以上の都市となっている。
産業は農業、工業、商業、観光業が盛んである。農業は平野部が米や麦の産地、高原部が酪農地、畜産地となっているほか、いちごやかんぴょうなどの特産物も栽培されている。工業は東北自動車道と国道50号を軸とする地域に北関東工業地域が広がっており、太平洋戦争で軍需産業が集積した宇都宮では機械工業や金属工業、食品・飲料工業が発達している。ほか、真岡市、上三川町、芳賀町などでは自動車関連産業(日産自動車系、本田技研工業系)が、また県南では繊維工業が盛んとなっている。商業は県都宇都宮市における小売業が発達し、ほか工業地域では卸売業も盛んである。観光業は北西部の日光・鬼怒川や北部の那須・塩原で盛んで、鬼怒川温泉や日光湯元温泉、那須温泉郷、塩原温泉郷などの温泉、東照宮・輪王寺などの世界遺産、中禅寺湖や戦場ヶ原、那須岳や那須高原など豊かな自然を観光資源とし、浅草・新宿などからの直通特急や新幹線、高速道路でのアクセスが容易な首都圏を代表するリゾート地となっている。これらの地域は日本初の国立公園である日光国立公園の指定地域内にあり、自然保護などの施策も執られている。

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