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[渋谷区の概要]
渋谷、目黒、世田谷といえば東京都内に於いても、住みたい場所上位ランキングされるほどの人気の街ではないでしょうか。しかし意外とそれぞれの区の特徴について知らないという人も多いと思いますので、確認してみようと思います。まずは渋谷区の概要を確認しておきましょう。区が成立したのは、1932年（昭和7年）のことですので歴史は深いですね。人口は20万人超と言われておりますので、やはり巨大な区ということになりますね。東京都の中でも、若者の街というイメージが非常に強いのではないでしょうか。センター街に出現したコギャルの存在は、当時の若者の間でアイドル的存在にもなりましたし、ファッション業界にも多大な影響を与えたことでしょう。渋谷区には109をはじめとするファッションビルが多く立ち並んでおり、人気ブランドの女性店員は、女子中高生の間では、カリスマ的な存在として人気を博しました。
2012年に渋谷に誕生した『渋谷ヒカリエ』は新たなスポットとして注目を浴びています。『渋谷ヒカリエ』の登場は、これまでの年齢層以外の客の獲得が、一つの目的ではないでしょうか。
センター街の名称が、「バスケットボールストリート」に改名されたことも、これまでのイメージを払拭するための対策だったのかもしれませんね。若者向けのライヴハウスや施設が多くあり、休日ともなると東京都以外からも観光客が殺到しますので、とにかく人が多いという印象が強いのではないでしょうか。
また、渋谷区には多くの企業が登記していることでも有名です。特にベンチャー企業と言われるような会社が多いという特徴があります。グーグルやコカ・コーラ社、キューピーなど誰もが知っている大手企業の本社があります。交通の便が良いということや、渋谷区にオフィスを構えるということそのものが、会社のステータスになっているのでしょうか。渋谷区が東京都の代名詞となっていると言っても過言ではないでしょう。

[目黒]
続いて、目黒区について確認してみたいと思います。人口を見てみますと、27万人弱と、渋谷区を大きく上まっております。目黒区の高級住宅地と言えば、中目黒ですね。芸能人も多く住んでいるそうで、デザイナーズ物件も多く立ち並んでいるようです。目黒区と言いますと、みなさんは何を連想しますでしょうか？わたしは、毎年開催されております、目黒のさんま祭りを思い浮かべます。今年は、3万5千人の来場者数だったそうですから、大きなお祭りですよね。しかし、近年目黒区の人口の現象が止まらないのだそうです。ここのところ、不況に襲われている状況で、住宅にかけられるお金が減っているのでしょうか。目黒区といえば、自由が丘・柿の木坂のような高級住宅地を持つ区ですから、目黒区は賃貸物件が高いという印象なのでしょう。目黒区には、様々な鉄道会社・路線が乗り入れられています。どこへ行くのもアクセスの良い場所というイメージだったのですが、意外なことに、23区内で最も駅が少ない区なのだそうです。しかしながら、現在も宅地利用率が23区内で最も少なく、公園などの緑化施設が少ないのだそうです。人口一人あたりの公園面積が21位となっており、このことが人口減少の理由の一つなのかもしれないです。目黒川沿いの桜は大変綺麗で、毎年桜の花が咲いている時期には、たくさんの人で賑わいます。また、有名な神社やお寺も多くありますので、これまでの高級なイメージとは別のアプローチによって人口現象の歯止めにしたいところではないでしょうか。

[世田谷区]
世田谷区といえば、特に若い世代に人気の街がたくさんあります。人口を確認してみましたら、およそ88万人と、渋谷区・目黒区を圧倒しており、都内で最も人口の多い区となっています。面積でも大田区に次いで2番目に大きい区です。「成城」に代表されるように、閑静な住宅街という一面と、下北沢・三軒茶屋などのような若者の集う街のような二面性があり、多くの人々を魅了しているのが世田谷区でしょう。住みたい街上位を占めている世田谷区は、とにかくナンバーワンが多いのです。先ほどもご紹介しました人口数についてもそうですが、私立の幼稚園・小中学校、私立の高校の数もナンバーワンです。住宅着工戸数、面積もナンバーワンです。要するに、新しい住宅が次々に建設されているということで、更にその面積もトップということです。これに伴い、「滅失建築物数」も多いという事実があります。「滅失建築物数」の数字については、事故や天災によって失われたものではないそうです。つまり古いものが取り壊されて、新しいものが建築されているということです。新しい街を作っていこうという区の政策が顕されていると言えるでしょう。しかし、面積が広いこともあり、駒沢オリンピック公園などの大きな施設もあります。緑が失われない街づくりという点においても、東京都の街づくりのテーマにかなっているのです。砧公園や馬事公苑も観光スポットとして有名で、休日には多くの家族連れで賑わいを見せています。自然も豊富な魅力的な街なのです。
そして世田谷区といえば、長谷川町子さんの作品、サザエさんの舞台となっていると言われております。長谷川町子さんは生前、世田谷区に住んでおり、磯野家に届く郵便物に「世田谷区」と書かれているシーンがありました。世田谷区にある桜新町商店街は、通称『サザエさん通り』と呼ばれておりますし、街の至る所にサザエさんに出てくるキャラクターを模した人形や銅像がありますから、いかに地域に愛されているかということが分かりますね。新しい文化と、古き良き文化が絶妙な割合でブレンドされている街、こんな街なら住んでみたいと思わせてくれるところが、人気の街と言われる所以ではないでしょうか。

渋谷区・目黒区・世田谷区エリアをご紹介しましたが、このエリアをひとつの地域とした場合、非常に巨大な地域ということが言えると思います。人口・面積もそうですが、経済効果なども大変大きいのではないでしょうか。この一帯の地域は、東京都内でもお洒落で便利な街だと認知されております。遊びにも生活にも、子育てにも教育にも大変便利な街であることは紛れもない事実でしょうね。2008年に全面開通した副都心線、2013年3月には東急東横線との直通運転も決定しているそうですから、益々便利になることは間違いありません。